• No : 1143
  • 公開日時 : 2026/03/18 21:11
  • 更新日時 : 2026/05/19 17:45
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設定したコンバージョンの種類ごとにメール経由のCV/CVRを可視化したい

回答

本記事では、b→dashのデータパレット機能を用いて、「設定したコンバージョンの種類ごとにメール経由のCV/CVRを可視化する」ための、データ加工/統合の手順を紹介しています。

 1. 本記事で紹介するデータ加工/統合の例(概要・利用シーン)
 2. 加工/統合に必要なデータ
 3. データ構築〜活用までのStep(8つの手順)

1. 本記事で紹介するデータ加工/統合の例

データ加工/統合の内容

本記事で紹介する活用例では以下のイメージの加工/統合を行います。

想定利用業界別 利用シーン

想定利用業界: EC専業 / EC単品通販 / 人材(紹介)

● 活用企業イメージ
 ・顧客に対してメール配信を実施している企業
 ・会員登録/購入など複数のコンバージョンポイントがある企業
● 活用イメージ
 ・メール経由の成果をコンバージョンの種類ごとに可視化したい
 ・メールの成果レポートを作成するにあたり「CV数」を算出したい

2. 加工/統合に必要なデータ

データの準備

本記事で紹介するデータ加工/統合は、b→dashデータの「コンバージョンデータ」「webアクセスログデータ」「メール行動ログデータ」のみで実装できます(新たに貴社のデータを連携する必要はありません)。

アクセスログ計測とリレーション設定の準備

データの加工/統合を行う前に、b→dashで貴社webサイトのアクセスログ計測とリレーション設定を行う事前準備が必要です。

● アクセスログ計測の準備
 ・[概要]webデータの全体像
 ・直貼りでタグを設置したい
 ・GTMでタグを設置したい
 ・YTMでタグを設置したい
● リレーション設定の準備
 ・リレーション設定をしたい
 ・リレーション設定例(顧客IDを取得する場合)

3. データ構築〜活用までのStep

下記の8ステップでデータ加工/統合を実施します。

1. コンバージョン設定を行う

ユーザーがメール経由でwebサイト内でコンバージョン行動を取った際のデータ取得を設定します。コンバージョン設定ごとに「コンバージョンID」(C001、C002など)が割り当てられます。

※ コンバージョン設定の詳細は「webサイトのCVを取得したい」をご参照ください

2. 「メール行動ログデータ」に加工を行う

下記の2つの加工を行います。

2-①: 集計指標を作成する

「メール行動ログデータ」に対してIF文を用いて「配信フラグ」「配信失敗フラグ」「開封フラグ」「クリックフラグ」を作成します。これらをユニークカウントで集約することで、配信数、配信成功数、開封数、クリック数を算出した「メール行動ログデータ_1」を生成します。

2-②: メール経由のクリック対象URLを抽出する

メール行動ログを「顧客ID」「メール配信ID」「リンクURL」で集約し、空でないリンクURLのレコードのみを抽出して「メール行動ログデータ_2」を作成します(クリック経由の遷移を追跡するためのデータ)。

3. 「webアクセスログデータ」に加工/統合を行う

下記の2つの加工を行います。

3-①: CV計測対象ページに絞り込む

webアクセスログをCV計測対象ページに絞り込み、「ランディングページ(パラメータ付き)」と「webアクセスログID」の2カラムのみを抽出します。

3-②: メール行動ログとの横統合

3-①のデータと「メール行動ログデータ_2」を、「ランディングページ」と「リンクURL」で横統合します。これにより、メール経由のweb訪問とCV計測対象ページアクセスを紐づけることができます。

※「共通のデータのみ統合」を選択することで、メール経由でない訪問を除外できます

4. 「3で作成したデータ」と「コンバージョンデータ」を統合/加工する

4-①: 横統合する

3で作成したメール×webアクセスログデータと「コンバージョンデータ」を、「webアクセスログID」で横統合します。

4-②: CV種類別にフラグ作成と集約

コンバージョンID」に対するIF文で「CV_1フラグ」「CV_2フラグ」を作成します(コンバージョン種類別に1/0を割り当て)。これらを整数型に型変換後、「顧客ID」「メール配信ID」で集約して「CV数_1」「CV数_2」を算出します。

※ コンバージョン種類が3つ以上ある場合は、フラグの数も増やしてください(CV_1、CV_2、CV_3など)

5. 「2-①」と「4」で作成したデータを統合/加工する

5-①: 横統合する

「メール行動ログデータ_1」(配信統計)と「4で作成したCV数データ」を、「メール配信ID」「顧客ID」で横統合します。

5-②: NULL置換と型変換

CV数カラムのNULLを0に置換し、テキスト型から整数型に型変換して「メール × webアクセス × CV × メール_1」を作成します。

6. 「メール行動ログデータ」に加工を行う(最新行動日時の抽出)

複数行の重複メール行動を1行に統一するため、ランキング機能を使用してメール配信ID内で「行動日時が最新のレコードのみ順位1」を付与し、その行動日時のみを抽出した「メール行動ログデータ_3」を作成します。

7. 「5で作成したデータ」を統合/加工する

7-①: 横統合する

5で作成したデータと6で作成した「メール行動ログデータ_3」(最新行動日時のみ)を、「メール配信ID」で横統合します。

7-②: 配信日時の分解と連結キー化

配信日時から「配信年」「配信月」「配信日」を抽出し、「顧客ID」と「メール配信ID」を連結キー化します。不要なカラムを削除して「メール × webアクセス × CV × メール_3」を完成させます。

8. レポートを作成する

BI機能でカスタムレポートを作成します。

● 表側: 配信年・配信月・配信日
● 指標: 配信数 / 配信成功数 / 開封数 / クリック数 / CV数_1 / CV数_2

さらに、指標計算機能で下記の指標を算出します。

● 開封率: 開封数 ÷ 配信成功数(パーセンテージ表示)
● クリック率: クリック数 ÷ 開封数(パーセンテージ表示)
● CVR_1: CV数_1 ÷ クリック数(パーセンテージ表示)
● CVR_2: CV数_2 ÷ クリック数(パーセンテージ表示)
※ コンバージョン種類分のCVRを計算してください
※ 完成したレポートでは、コンバージョン種類ごとのメール経由成果(CV数・CVR)を時系列で可視化できます

データ加工/統合における重要なポイント

事前準備として、アクセスログ計測とリレーション設定が必須です
本記事の加工/統合手順を実施する前に、貴社webサイトでのアクセスログ計測タグの設置リレーション設定が完了している必要があります。これらが完了していない場合、必要なデータがb→dashに蓄積されないため、本記事の手順は動作しません。事前に「[概要]webデータの全体像」をご参照ください。
※ 配信失敗数は配信数から減算して配信成功数を算出します(小数第1位で四捨五入)
※ コンバージョン種類が3つ以上の場合は、ステップ4のフラグ作成とステップ8のCVR計算も対応する数だけ追加してください
※ メール経由のCV計測には、メール配信時のURLに配信パラメータが付与されている必要があります。「webサイトへの流入元を取得したい」をご参照ください